ふぁみいろネットワークでは、当事者チームと研究チームが一緒になって、多様な家族が尊重される社会を作りたいと思いながら活動しています。
もっと生きやすい社会にするために、当事者の声をしっかりと反映できるような学術調査をしたいと考えています。
ふぁみいろの研究チームでは、2023年6月に、スウェーデンのストックホルムにある欧州日本研究所で行われた現代日本研究の学会で、第三者提供についての発表を行いました。
欧州日本研究所 - hhs.se - Stockholm School of Economics
欧州日本研究所(EIJS)は、日本および東アジアの経済・社会研究、特に欧州に影響を与えうる研究に取り組む拠点です。
今回の発表は、ふぁみいろ当事者メンバーのインタビューをもとにまとめたもので、
- 日本ではこの治療に関しての社会全般での理解が進んでいないことによって、偏見やサポートの足りなさなどが発生してしまっていること
- 当事者の方々が直面することの多くには、社会的要因があること
などを指摘しました。
プライバシーを守りつつ、インタビューを受けてくれた人それぞれが、社会の大切な一員であることが分かるような、人物像が浮かび上がってくるような発表を目指しました。
偏見の多くは無知からきていて、それを克服するには、身近な人の経験としての理解が欠かせないと思うからです。
たくさんの人が声をかけてくださり、関心の大きさを感じました。論文として発表できたらまたご報告させていただきたいと思います。
これからも、いろいろな方からお話を聞かせていただくことから学ばせていただきたいですし、研究を通して今ある問題が少しでも解決に近づくように、社会に還元できるように努めていきたいと思います。