ふぁみいろの活動

ふぁみいろネットワークでは、すべての子どもがありのまま、かけがえのない存在として大切にされる社会、全ての家族が家族として認められ、尊重される社会をつくることを目指して、3つの活動の柱を作っています。

1. 多様な家族のための居場所づくり

いつ、誰と、どのように家族を作るかということは多種多様です。そして、私たちの社会の中には、いろいろな家族があります。

けれども、今の社会では、社会の中の「当たり前」とは違った形で家族を作ろうとしたときに、情報を見つけたり仲間と出会う場所が少ないという現実があります。

ふぁみいろネットワークでは次のような取り組みを通して、多様な家族のための居場所を作っていきます。

  • 当事者である親や子どもが集まって、おしゃべりや情報交換をする中でコミュニティを作るふぁみいろ会や、LINEオープンチャット
  • 治療や告知を含むさまざまな悩みについて、経験者に個別に相談できるふぁみカフェ
  • さまざまな形で家族になった親や子どものアートを展示する、ウェブサイト上のアートギャラリーの開設
  • 当事者が知りたい情報を得たり、考えたいことを一緒に考えることのできる勉強会
  • 当事者の体験談や思い、声を集めたウェブサイト上のコーナーの開設

多様な家族が尊重される社会をつくるためには、今どのような課題があって、どのような取り組みが必要なのかを知る必要があります。

また、社会の中で多様な家族について関心を持ち、知り、いろいろな選択を身近なものとして感じられる人が増えていけば、どんな人にとっても、もっと生きやすい社会になるはずです。


2. 知の協同創造

ふぁみいろネットワークでは、当事者の声や経験を研究者が丁寧に聞き取ること、研究者が学術的な知識や知恵を当事者に共有していくこと、双方が対等な関係で共に考えることから、一緒に「知」をつくっていくことを目指しています。


3. 家族の多様性に関する地域や社会への情報発信

2の「知の協同創造」を通して得られた知や、関連する情報を、必要としている人に届けたり、より多くの人に伝えたり、それを具体的な社会変革の材料とするために、ふぁみいろネットワークでは、情報発信を行います。

始まったばかりのふぁみいろネットワークには、すでに始まっている取り組みも、これから進めていきたいプロジェクトもあります。皆様のお声、お力添えをお待ちしています。

(共同代表 佐伯英子)